ソウル郊外の街、チョナン(天安)に行ってきました&ホドクァジャを食べ比べ!

日本人も多く住むソウル郊外の街へ、ご当地グルメのホドクァジャ(くるみ饅頭)を楽しみながら散策してみました!

こんにちは!ソウルナビのユンギオンマです。皆さんは電車の旅はお好きですか?電車に乗ってぶらっと一人で遠出したことが好きなユンギオンマ。バスと違って交通渋滞や降りる停留所を気にすることもなく、路線表を頼りに変わり行く外の風景を見ながらの未知の場所に向かっての電車の旅って結構面白いですよネ。今回は日本のお友達に会いにいくために、地下鉄1号線に乗って忠清南道の天安(チョナン)まで行くことに。天安といえばホドクァジャ(くるみ饅頭)が名産?!甘いもの大好きユンギオンマ、初めて行く街だけでなく、ご当地グルメも楽しみに(笑)今回はユンギとアッパにはお留守番をお願いし、オンマ一人で身軽に行ってきま~す。

◆◇◆地下鉄で1本!ベッドタウンの天安(チョナン)◆◇◆

天安(チョナン)はソウルをドーナツ状に取り囲む京畿道(キョンギド)の南側、忠清南道にあり、ソウルから地下鉄1号線に乗れば乗り換えなしに1本で到着することからベットタウンとして急発展しつつある街。ソウルからは各駅停車だと約2時間10分、セマウル号などの特急に乗れば約1時間。東ソウルバスターミナルをはじめ、江南の高速バスターミナル、南部市外バスターミナルからもバスが運行し、所要時間は約1時間20分。韓国人には独立記念館や独立運動家の柳寛順(ユ・グァンスン)の故郷として知られていますが、韓国の2大大手企業の電子機器、半導体、化学工業の産業団地もあり、最近ではアニメーションや映像制作の分野にも力を注いでいるそう。また足を伸ばせば近くにはお寺や公園、博物館や美術館、温泉もあり、観光だけでなくリラクゼーションもできる街なんですヨ。

◆◇◆綺麗に整備された天安駅!◆◇◆


電話をいじってみたり、居眠りをしながらゆっくりと電車の旅を楽しみながら、無事天安(チョナン)に到着~!てっきり天安が地下鉄1号線の終点だと思っていたのですが、2008年に新昌(シンチャン)駅まで延伸したため、現在では単なる経由駅に(汗) 知らない間に交通機関が細かい部分まで便利になっていることを思い知らされたユンギオンマ。
天安駅は出口が2つあります。そのうちの1番出口を出て、友人が来るまで駅周辺を散策してみることに。でもソウルならガイドブックやインターネットを見てスタスタ行動できるけど、なかなか訪れる人の少ない天安は何を見ても情報量が少なく困ったなあ~。少々心配しながら階段を下りると観光案内所が!ホッと一安心。中に入って聞いてみると日本語のパンフレットもあるし、前もって頼めば何種類かのシティーツアーにも参加できるということが判明。数年前にはタクシー乗り場やツアーバス乗車場などが設置され、綺麗で整備された駅前に変わり、観光客だけでなく在住者にも使いやすく便利になったそう。

情報が少ないエリアのお役立ち処、観光案内所!

情報が少ないエリアのお役立ち処、観光案内所!

タクシー乗り場も駅前すぐで楽々

タクシー乗り場も駅前すぐで楽々

シティーツアー乗車場所はこちら

シティーツアー乗車場所はこちら

在住者も観光客も共に使いやすい便利な駅前 在住者も観光客も共に使いやすい便利な駅前 在住者も観光客も共に使いやすい便利な駅前

在住者も観光客も共に使いやすい便利な駅前

せっかくだし、時間がある時にご当地名物のホドクァジャ(くるみ饅頭)でも買っておこう!と近辺を歩き始めたユンギオンマ。先ほど案内所でホドクァジャ(くるみ饅頭)を売っているお店の場所を聞いてみると、駅前に1軒と駅から歩いてすぐの通りに数軒営業しているとのこと。でも皆さん、どうしてここ天安でホドクァジャの店が増え始めたのか不思議だと思いませんか?なんでも話によると、李朝より前の高麗王朝の忠烈王の時代、天安出身であるユ・チョンシンが胡桃の苗木3本と種5つを持ち帰りこの地で育てたのが始まりだったとか。そして1930年頃、とあるパン屋さんが胡桃の形をした菓子を作って発売し始め、このパンがこの地に定着、いまや天安の名物として至っているそうです。
ホドクァジャのお店が見えてきたら何だかワクワクしてしまって、すぐに買ってしまったユンギオンマ。でも歩いていくとどんどんホドクァジャのお店が次から次へと見えてくる・・・先走った行動を少し反省。残りのお店の味は、次回の訪問時のお楽しみにとっておきましょう(涙)
通りに同じようなホドクァジャを売る店がいくつも 通りに同じようなホドクァジャを売る店がいくつも 通りに同じようなホドクァジャを売る店がいくつも

通りに同じようなホドクァジャを売る店がいくつも

◆◇◆車窓から見てユンギオンマが色々感じた天安のポイントとは?!◆◇◆

初めての天安を訪問したこともあり、友人宅に向かう前に車で駅から少し離れた場所をぐるっとまわって見物させてもらうことに。ソウルやプサンなどの大都市なら何でも揃って便利というイメージがありますすが、ここはまだまだ発展を続けている地方都市だけに観光の面だけでなく生活環境の面でも気になるところ。車窓の中からユンギオンマが見て感じたポイントをいくつかあげてみたいと思います。

■■■ ポイント1:韓国系だけでなく外資系の大型スーパーが揃っている! ■■■

日本でも韓国でも同じように、東京やソウルのような大都市なら駅ごとに大型スーパーやデパートがあるのはごく普通ですが、韓国の地方都市だと個人系のスーパーは多くても大型スーパーは少なく、行くのに時間をかけて行かなければならない場合も。でもここ天安には韓国大手企業が経営するイーマートトレイダーズやホームプラスをはじめ米国系の卸し販売スーパー「コストコ」まであり。ソウル内でもコストコに行くのに時間がかかるエリアがあるから、ある意味コンパクトにまとまっている地方都市の方が便利なこともあるのかも。
日本人も大好きアメリカ系スーパーコストコ

日本人も大好きアメリカ系スーパーコストコ

コストコを意識した韓国企業経営のイーマートトレイダース

コストコを意識した韓国企業経営のイーマートトレイダース


■■■ ポイント2:ご当地名物激戦区ストリートには駐車場付きのお店がズラリ! ■■■
日本では東京をはじめとしてマイナーな地方都市までも「●●名物」とご当地名物が溢れていてますが、韓国にも特産品は各地に沢山あるものの、それを上手に生かしきれていないのがちょっと残念なこと。ホドクァジャはソウルや高速道路のサービスエリアで販売されているのをよく見かけますが、やっぱり本場モノを食べると気分が違う!食物繊維が豊富に含まれローカロリーなあんこと、脂肪とたんぱく質が沢山入っている高栄養なくるみを使用し、砂糖ではなく蜂蜜を使ってほのかな甘みをつけて焼き上げたスポンジ生地で包まれる健康的なお菓子、ホドクァジャ。価格もリーズナブルなことから自分にもお友達にもお土産にできちゃうのも魅力(笑)
そんな天安自慢のお菓子ホドクァジャですが、市街から少し離れた1本の道に次から次へと連なって同じホドクァジャを取り扱うお店が営業しています。同じ場所にこれだけいっぱいお店があったら、つぶれてしまうのではないかと心配してしまいますが、激戦効果?でさらに質のいいホドクァジャを販売してくれることを祈るだけ。各店舗にはきちんと駐車場まで完備されていて通り過ぎる車を誘致しようとがんばっています。さっき買い物を済ませたお店は人気のお店の1軒お店だったようで、買い物している間にお客さんが何人も入ってきましたヨ。
次から次へとホドクァジャのお店が! 次から次へとホドクァジャのお店が!

次から次へとホドクァジャのお店が!

駐車場もきちんと完備。さすがです! 駐車場もきちんと完備。さすがです!

駐車場もきちんと完備。さすがです!

とにかく沢山お店があって、どこがいいのか分からない とにかく沢山お店があって、どこがいいのか分からない とにかく沢山お店があって、どこがいいのか分からない

とにかく沢山お店があって、どこがいいのか分からない

さっき買い物したのに、またまたお買い物! さっき買い物したのに、またまたお買い物!

さっき買い物したのに、またまたお買い物!

◆◇◆天安(チョナン)を思い出しながら、お茶とホドカジャでティータイム◆◇◆

天安で楽しい時間を過ごし、帰宅したユンギオンマ。さっそく緑茶とホドクァジャでティータイム♪ せっかく行ったのだから1種類だけじゃつまらない!と4種類のホドクァジャを買ってきました。通常は箱入りの販売だけど、帰ってすぐに食べるから袋に入った少量サイズを購入。さっそく味比べスタート!言葉の話せないユンギもむしゃむしゃとホドクァジャをほおばっていました。

☆☆☆ エントリー1:イェッナルホドクァジャ(7個2,000ウォン)☆☆☆
サービスエリアやお店で売っているホドクァジャは時々「くるみ入ってるの?!」と疑いたくなるようなくらい、小さなくるみが入っていますが、このイェッナルホドクァジャはおおぶりのくるみが入っているので食べるとコリコリと食感があって満足感があり、しかも美味。こしあんも甘すぎず、何個でも食べれるくらいあっさりとした甘さ。これなら甘いものが苦手な人でも喜んでもらえそう!

☆☆☆ エントリー2:ソンホダン(5個1,000ウォン)☆☆☆
他のお店より若干ロープライスでお得感があったのですが、それに比例して大きさが他のよりも小さいのがマイナスポイント。スポンジ部分がソフトなことから食感がなめらか。あんこがまったり甘めで疲れた時に食べればじーんと体にしみこんで元気になりそう。甘いもの好きにオススメ。

☆☆☆ エントリー3:ハクファハルモニホドクァジャ(5個2,000ウォン)☆☆☆
ほとんどのお店はあんこが黒めなのに対して、このお店は白あんに近いあんこを使用しているのが特徴。他店のあんこよりもなめらかで、溶けた飴のように口の中に甘みが広がります。スポンジ生地の風味が強くて「食べている」という存在感あるお菓子に仕上がっています。

☆☆☆ エントリー4:トンホウォン(8個2,000ウォン)☆☆☆
黒めのあんこと白あんと2種類売っているお店は何軒かありましたが、少量の販売をお願いしても良心的に引き受けてくれたのはこのお店のみ。あんこがどちらか分かるように表示もつけてもらい、スタッフの接客対応も良く、また来たいと思わせるお店。そのせいか、交通の便が良くないのに沢山の人が訪れていた人気店でした。あんこの味も甘すぎなくて適度で美味。くるみとあんこを包んでいるスポンジが他の店よりもさらにソフトで食感がとてもよく、ユンギファミリーでも一番人気でした。

いかがでしたか?そろそろソウルも制覇して新しい街に行ってみようかなと検討中の皆さん、観光だけでなく旅が終わった後もグルメを楽しめる特産物のある天安を訪れてみてはいかがですか?小さくて地味なお菓子だけど、家族やお友達と一緒に食べながら楽しい思い出を語ってみれば、みんなも興味が高まって楽しい時間を過ごすことができるかも!また転勤などで天安に住むことになった方も是非参考にしてみてくださいね。以上、ソウルナビのユンギオンマがお伝えしました~

その他情報

●天安シティツアー
運行期間:2014年11月30日まで
運行日:火、木、土、日
運行時間:10:00~17:00
出発場所:観光案内所(天安駅東部広場)
電話番号:041-521-2038 / 042-521-5158
催行人数:10名以上(10名未満時は運行キャンセルとなります)
コース:
<火曜日Aコース(第1、3、5週)>
天安駅->韓国ヤクルト->天安博物館->アウネチャント(昼食)->柳寛順烈士史跡地(生家経由)->山史現代詩100年館->天安駅
<火曜日Bコース(第2、4週)>
天安駅->カクウォン寺->郵政博物館->カクウォン寺通り(昼食)->マンヒャンエドンサン(望郷の広場)->ロッテ食品->天安駅
<木曜日Bコース(7-11月)>
天安駅->ホンデヨン科学館->アウネチャント(昼食)->イドンニョン先生記念館->独立記念館->天安駅
<土曜日>
天安駅->独立記念館->アウネチャント(昼食)->柳寛順烈士史跡地->チーズ体験->天安駅
<日曜日Bコース(7-11月)>
天安駅->天安フンタリョン館->アラリオ広場(ギャラリー)->アウネチャント(昼食)->ホンデヨン科学館->天安博物館->天安駅

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2014-07-22

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